アスリートに限らず、運動をする人たちがパフォーマンスを向上させるために必要な要素はたくさんあるとは思います。
その中で、運動でパフォーマンスをあげる前に大切になってくることが、
身体の土台として、身体状態(コンディション)が常に良い状態に整えておくことです!!
どんな良いトレーニングをしたとしても、身体の状態が悪ければ期待した効果は望めませんし、効率が悪い。
正しく、適切なトレーニングの効果を引き出すために身体状態(コンディション)を整える必要があります。
そのために、健康の3要素として
『栄養』『運動』『睡眠』の3つがバランスを良くとれていることが、健康状態や身体状態(コンディション)作りにはかかせません!!
今回は、その3要素の『睡眠』がスポーツパフォーマンスにどう関わっているのを紹介していきます。
睡眠は、緊張や疲労の軽減、認知・判断・集中力などの向上がいわれていますが、スポーツではどんな影響があるのでしょうか⁉
アメリカの睡眠学会が発行する『sleep』にて、シェリー・マーという学者から興味深い内容が記載されていました。
スタンフォード大学の男子バスケットボールチームの11人の学生に、習慣的な睡眠を2〜4週間継続されたのち、その後は5〜7週間の少なくとも1日10時間就寝(平均110.9±79.7分延長させた)を目標にしスプリントのタイムとシュートの確率を調べたものです!!
結果は、
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- スプリントのタイムが
16.2±0.61秒から15.5±0.54秒へと向上 - フリースローの成功率が9%増加
- スリーポイントシュートの成功率が9.2%増加
- POMSスコア(気分プロフィール検査)にて、活力の増加!疲労の尺度は減少した
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引用元;The effects of sleep extension on the athletic performance of collegiate basketball players.
他には、テニスに関するもので、睡眠時間の延長によりサービングの精度向上を報告したものもありました!!
しかし、その一方では実際にどのぐらいの強度によるものかは分かりませんが、ランニングや自転車を使った有酸素運動においてのパフォーマンスには大きな差がなかったという報告があります。
実験参加者の人数が少ないため一概とは言えませんが、睡眠不足の継続は、
『思考・認知・判断・集中力』の低下を招くため、特に集中力が必要な
バスケットのシュートやテニスのサービング、スタートダッシュが関係する短距離には、
睡眠時間とパフォーマンスとの関係があることがわかりますね。
バスケ・テニスの報告では、実験参加者は昼寝を含み普段より平均2時間の睡眠延長で(9〜10時間)でパプォーマンスの向上があることになります。
前回の記事で紹介したように
6時間以下の睡眠が続くと集中力が必要と考える思考や反応時間が、2日間徹夜した人と同じレベルまでパプォーマンスが下がる
と言われているので、まずは、スポーツのパフォーマンスを下げないために最低6時間以上の睡眠が必要になりますよね。
では、アスリートはどのぐらい寝ているのかというと、
平均睡眠時間は8時間4分(以前のアンケートのようですが)との報告がありました!!
パフォーマンスをあげるためには、もう少し長い時間寝ることが大切になるかもしれませんが、量だけでなく睡眠の質も意識していかなければいけませんね!!
質については、またの機会に報告していきます🎶